造影剤とは?

造影剤とは?

造影剤とは? 超音波画像診断装置とは、体に超音波を当てて体内の異常を知るための装置です。もし「ガン」などの病変があれば、返ってくる信号に違いがあり、そのことで体の異常が判明するのです。しかしガンの病変がわずかである場合は、返ってくる超音波は変化も少なくわかりづらいので、より明確に変化が見られるように造影剤が開発されました。
超音波画像診断装置用の造影剤とは、超音波を反射する物質を注射で血管内に送り、それが全身に回流する中で、超音波に当たって反射するわけですから、反射しやすいものを使用します。
日本では長きにわたって「レボヒスト」が使われてきましたが、平成19年から「ソナゾイド」という新しい種類が登場しました。これはフッ化炭素ガスでできており、従来の物より非常に造影性にすぐれ、ガンを発見しやすい強力な反射体です。フッ化炭素ガスは体内では反応せず、呼吸によって体外に排出されるため、体からも早くなくなる安全な性質を有しています。

超音波画像診断装置では何故ゲル(ゼリー)を使用するのか

超音波画像診断装置では何故ゲル(ゼリー)を使用するのか 超音波画像診断装置を使用する場合、ゲル(ゼリー)を使用する必要がありますが、その目的は単にプローブの滑りを良くするだけではありません。そもそも超音波画像診断装置はプローブから超音波を放射して、体内で反射して戻ってきた反射波を捉えることで体の内部を画像化する装置ですが、ゼリーを使用する最大の目的は超音波を体内にスムーズに透過させるためです。
超音波が2種類の物質の間を透過するのか反射するのかは、個々の物質が持つ音響インピーダンスという値の差に左右されるのですが、ゼリーを使用しない場合は体表とプローブの間にはどうしても空気の層ができてしまいます。空気と体表の音響インピーダンスの差は非常に大きいため、超音波はほとんど体内に透過されずに反射してしまうのですが、ゼリーを使用すると体表とプローブの間の空気を取り除くことができます。
また、超音波画像診断装置用ゼリーの音響インピーダンスが体表とほとんど変わらないので、プローブから放射された超音波をスムーズに体内に透過させることが可能となるのです。